2002年05月26日
トーノZERO日本特撮感想忍風戦隊ハリケンジャー total 2037 count

まるで単体ヒーローのように戦う戦隊

Written By: トーノZERO連絡先

 今日のハリケンジャーは、完全に戦隊の文法逸脱した作りになっていました。戦隊の文法とは、ここでは全員揃って初めて全力を発揮できるということにしましょう。この文法の歴史を遡るとガッチャマンのバードミサイルあたりまで行けるかもしれません。バードミサイルは、強力すぎる武器として、チーム全員が揃っていないと発射できない制約を課せられた武器でした。しかし、その後多くのヒーロー特撮やアニメの世界では、全員揃わねばならない必然性が変質、消失していったと思います。たとえば、必殺武器のパーツが全員揃わなければ揃わず使えない、といった話になると「だったらバラバラに持つなよ」という幼稚な突っ込みも可能でした。

 そういう意味で、今日のハリケンジャーは、それとは違う世界に行こうとしていたと言えるかも知れません。

 ゴウライジャーの二人と、敵の巨大ロボットという3つの敵を相手に、ハリケンジャーの3人は、バラバラに別れて戦い、追いつめられながらも不屈の精神でつい逆転勝利します。つまり、個々の戦いにおいて、全員が揃っているわけではないのに、勝利を手にします。

 こういう、「5人のヒーローがいっせいに一人の怪人をタコ殴りにしたら勝てて当然だよなぁ」という突っ込みを許さないシビアなドラマ作りは、ハリケンジャーの長所であり、志の高さだと思います。

 と~のは、忍風戦隊ハリケンジャーを応援しています。


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